
合同会社nicomo
アウトドア用車椅子開発
マウンテントライクの販売開始から、早くも7年が経ちました。eTrikeやePushなど電動化も進み、マウンテントライクシリーズも進化を続けています。
戸隠観光協会ではMT PushとeTrikeのレンタルを行っており、多くの方にアウトドア用車椅子の楽しさを体験して頂いております。
全国の自然遺産や自然公園などのアウトドアフィールドに、アウトドア用車椅子が配備され、車椅子利用者も自然体験を行うことができる。そんな未来を目指して活動してきましたが・・・


マウンテントライクはひとつの理想形
マウンテントライクは本当に楽しい!
野山を遊び、トレッキングを楽しみ、様々な体験をすることができました。eTrikeで電動化してからは、更にチャレンジできる幅が広がり、今まで考えられなかった場所へ連れて行ってくれました。
eTrikeは、ある意味究極のアウトドア用車椅子です。高い走破性や軽量コンパクトな車体は、適度な運動も必要とされ、乗って楽しいアウトドア用車椅子と言えます。
良くも悪くも、運転者に要求されることも多く、乗りこなす難しさや、バランスを取る難しさも含んだ楽しさです。
異なる理想形
レンタル機器として多くの方にeTrikeとMT Pushを使って頂く中で、より多くの方々にアウトドアを楽しんで頂くために、操作の簡易化や車体の安定を重視したアウトドア用車椅子像というものも浮かんできていました。
より簡単に、安全に使うことができ、価格面でも導入しやすいアウトドア用車椅子があれば、全国のアウトドアフィールドでの導入のハードルが下がるのではないか。そんな想いが膨らんでいきました。



ぜひ国産で作りたい!
より簡単で、より安全で、走破性は変わらずに価格は抑えた国産アウトドア用車椅子。そんな理想を考えていましたが、実現は難しく、具体的なプランが立たないまま数年が過ぎました。
そんな時に、展示会で㈱オートテクニックジャパン(ATJ)と出会い、プロトタイプ製作のご提案を頂くことが出来ました。
担当の方々には、アウトドア用車椅子の意義や効果などの理念から始まり、前輪駆動で接地圧の低いタイヤの採用、指1本動かせれば自身で移動が可能などの、理想の車体条件を共有していただきました。
こうして夢の国産アウトドア用車椅子製作はスタートしました。
6月上旬に、㈱ATJによる現地テストが行われました。今回は、試験機→試作機を作っていくためデータ収集が主な目的となります。戸隠観光協会のご協力も頂き、長野市の戸隠神社奥社参道や戸隠牧場にて、5日間にわたる走行テストとなりました。
今後も試験機のバージョンアップが行われ、少しずつ国産アウトドア用車椅子の実現に向けて進んでいく予定です。
機器開発だけでなく、機器導入や障害者受け入れ態勢の構築を含め、理念に賛同いただける企業や研究機関、自治体との共創を視野に、総合的にサポートできる体制づくりを進めていきたいと考えています。


